ハイテク坊ちゃん列車の巻
その1
物件の所在地:愛媛県松山市
あし:伊予鉄道松山市駅前すぐ
愛媛県は松山市、ここには日本でも二番目の歴史を持つ私鉄、
(ちなみに一番は南海)
伊予鉄道があります。
ここの初期の列車は夏目漱石の「坊ちゃん」に登場する事から、
「坊ちゃん列車」あるいは「マッチ箱客車」などと言われております。
そんな松山市内に「坊ちゃん列車が走っている」とのこと。
そこで今回の四国旅行で行って参りました。
実際ここは「坊ちゃん列車だらけ」の状況でしたので、
何回かに分けて紹介していきたいと思います。

これが伊予鉄道松山市駅前にある「坊ちゃん列車乗り場」。
JRの松山駅からはかなり離れているので注意。
伊予鉄道の市内電車で連絡しています。

車庫のある古町から到着した新生「坊ちゃん列車」。
平成に入って作られたハイテク車両です。
残念ながら動力はディーゼルですが、
その雰囲気は一見の価値があります。

新しい「坊ちゃん列車」に転車台は存在しません。
そこでジャッキで持ち上げてぐるっと・・
ここ、見せ場ですのでカメラが集中します。

客車の方は人力で動かします。
たまに市内電車が押しているシーンも・・・
職員の方のてきぱきとした動作にも注目下さい。

連結作業は現代の車両という感じです。
昔のように連結器だけという訳にはいかないんですね。

板張りの三等車。
車内も再現されています。
もちろん保安システムも万全。

天井もこんな感じ。
レプリカとは思えません。

金具も当時の物を再現したようですね。
残念なのはそれを留めているビス。
+頭なんです。
今まで復元車両では見かけなかったので調べましたが、
明治時代には実際にはこの螺子は使われていません。
(考案はされていましたが作られませんでした)
作られたのは1920年代、広く使われるのは第二次大戦後。
ケチつけるとしたらここだけなんですが・・・

車内から見た風景もちょっと変わって見えます。
前から来るのは最新の低床型電車。
ここで「坊ちゃん列車」同士のすれ違いが見られる時もあります。
実際にはどこですれ違うか判りません。

道後温泉駅構内にて。
スプリングポイント横で停車中。
こんな風景もかつての地方私鉄では日常的に見られたんでしょうね。

ジャッキアップ用の板。
「坊ちゃん列車」転回用の秘密兵器です。

客車を押す風景はここでも見られます。
列車の走行だけでなく、こんな所にも注目です。

次の出番まで停車中。
編成が組み上がると、道後温泉駅横に展示(?)されます。
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